東京都といっても範囲が広いため、どのエリアが住みやすいのかイマイチ想像がつきません。また都会ということもあり、どうしても「土地が高い」イメージを持たれがちです。大きな買いものになるからこそ、エリア選定や建築会社選びも重要になってくるでしょう。
そこで今回は、東京都港区で注文住宅を建てる際の住みやすさと費用相場について情報をまとめてみました。マイホームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
港区は住みやすい?魅力と住環境
東京23区のほぼ中心部に位置する港区は、高級住宅とショッピングエリアが多く、交通アクセスが便利なことで有名です。近隣には渋谷区・江東区・品川区・中央区があり、六本木や青山といった人気スポットも多く集まっています。
また港区は武蔵野台地と東京湾の埋め立て地でもあるため、あちこちに坂が存在し、その数は名前が付いているだけでも90個近くあるといわれています。
そんな港区で注文住宅を建てる場合、知っておきたいのが住環境です。魅力溢れるエリアですが、住みやすさはどうでしょうか?
周辺環境
ブランドショップなどのショッピングエリアや高級住宅が多く立ち並んでいるイメージがありますが、オフィス街や観光スポットもあり、昔ながらの住宅街も残っています。
そのため、スーパーマーケットや病院など生活に欠かせない施設も少なくありません。場所によっては庶民的なお店も存在し、徒歩圏内でいろんなところへアクセスできる魅力もあるでしょう。
注文住宅を建てる際は、中心地から少し離れたエリアを選ぶと、住環境はますますよくなります。港区は公共施設も多く子育て支援にも優れていますから、ファミリー層でも安心して生活できます。
治安・災害
治安に関しては、残念ながら完璧とはいえません。というのも、港区は治安がよいエリアとそうでないエリアにわかれるからです。
たとえば、歓楽街は犯罪件数が高くなります。六本木や赤坂は飲み屋も多いため、夜になると酔っ払いが増える率も一気に上がるでしょう。
一方で閑静な住宅街がある青山や白金高輪は、街並みが落ち着いていることから住環境は安定しています。一部のエリアではパトロールも行われているので、防犯対策も抜群です。
注文住宅を建てる際は「どのエリアを選ぶか」がとても重要になってきます。当然、安全性を重視するなら歓楽街周辺は避けたほうがよいですが、近年は高級住宅を狙った犯罪も多いため、どのエリアに建てる場合でも防犯対策は忘れないようにしましょう。
災害に関しては、地震や大雨によるリスクが心配されています。港区はほとんどのエリアが台地の上にあるため、どうしても揺れに弱い傾向にあります。
また東京湾に面しているエリアもあるので、海からの高波も注意しなければいけません。万が一に備えて、ハザードマップや避難計画を確認しておきましょう。
交通アクセス
交通利便性が高い港区ですから、もちろん移動で悩む心配はありません。鉄道路線の数は計17、それぞれ主要都市へ短時間でアクセスできます。さらに区内に設置された駅は33駅あり、利用者の多いターミナル駅も複数入っています。
もちろんバス路線も充実しているので、通勤・通学にも便利でしょう。また新幹線や飛行機が利用しやすい位置にあることから、遠方への移動もストレスになりません。
港区で注文住宅を建てるときの費用相場
注文住宅を建てる際は、住みやすさや住環境の良し悪しを知ることも大切ですが、土地相場やトータルコストなども気になります。とくに高級住宅が立ち並ぶ港区は、余裕をもって準備しておいたほうがよいでしょう。
ここでは、東京23区の費用相場とあわせて紹介します。
東京23区の費用相場
同じ注文住宅でも、土地ありor土地なしでは費用相場は大きく変わってきます。2021年「住宅支援機構」の調査結果によると、まず土地ありの場合、土地を購入するときにかかる費用が発生します。
いわゆる「土地取得費」と呼ばれるもので、相場は2,220万円になります。さらに建築費は2,911万円が相場になりますから、総費用は5,131万円です。
一方で土地なしの場合、土地取得費はかかりません。そのため、土地ありで建てるよりも少し安く、総費用は3,896万円が相場になります。
ようするに、東京23区で注文住宅を建てるには土地あり&なしでも4,000万円~5,000万円は準備しておいたほうが安心というわけです。
土地相場
土地相場は立地条件や市場状況などで日々変化するため、その年によって大きく異なる場合があります。それを踏まえたうえで、2023年の港区の土地相場は約1,360万円となっています。エリアによって差はありますが、全国4位と比較的高いでしょう。
ただ2021年の相場は約2,000万円だったので、それを考えると少し下降傾向にあるかもしれません。
ちなみに、港区のなかでもっとも坪単価が高いのは北青山です。流行の最先端ともいわれているエリアで、イノベーション発信地でもあることから、相場も約9,024万円と高額でしょう。次に虎ノ門ですが、相場は約2,698万円になり北青山に比べると極端に低くなります。
また港区でもっとも坪単価が低いお台場は、約258万円と急激に下降しています。
トータルコスト
注文住宅を建てるには、トータルコストも考えて資金計画を立てる必要があります。東京23区の建築費は、土地ありが2,911万円、土地なしが3,896万円でした。建築費だけで見ると土地ありのほうが安く感じますが「土地代+注文住宅」になるため、トータルコストはさらに上がるでしょう。
一方で土地なしは土地にかかる費用がないので、総費用は建築費のみになります。ただ依頼する建築会社やオプションの有無によって変わってきますから、それを含めた費用を考えなければいけません。
よって、港区で注文住宅を建てるとなると、平均して1億円以上はかかると想定しておきましょう。
参考:令和3年地価公示
市区町村別平均価格表(令和3年1月1日)
港区で注文住宅を建てるメリット
土地相場が高い港区ですが、それだけ人気のあるエリアということになります。また注文住宅を建てる需要もあるため、土地の価値も下がりにくいでしょう。
ここでは、港区で注文住宅を建てるメリットについて紹介します。
資産価値が安定している
土地と家では、どちらが価値が下がりやすいかというと「家」になります。建物は、どんなにメンテナンスをしても年数が経つにつれて劣化しますが、土地の価値は簡単には下がりません。人気エリアに至っては、長年安定しているところも少なくないでしょう。
港区は常に人気のあるエリアです。多少変動はあるものの、極端に価値が下がることはありません。たとえ売却することになっても、需要が高いのですぐに買い取ってもらえるでしょう。
交通利便性が高い
交通アクセスがよいのも、港区の大きなメリットです。港区は周辺に主要都市も多く、鉄道路線・バス路線も充実しています。また電車の本数も多いため、通勤・通学で困ることはないでしょう。
交通利便性の高さは、注文住宅を建てるうえで欠かせません。移動時間を短縮できればプライベートな時間も確保できますから、有意義に過ごせるようになるでしょう。
質の高い教育ができる
港区をはじめ東京23区は教育施設が多いことでも知られています。とくに港区は私立中学校への進学率が高く、さらに子育て支援も充実しているので、質の高い教育が期待できます。
実際、教育熱心な家庭も多いので、子どもの教育を重視している方には住みやすいでしょう。
まとめ
東京都港区で注文住宅を建てる際に、知っておきたい住環境や費用相場について紹介しました。
港区と聞くとどうしても「土地が高い」イメージがありますが、エリアによって差があるため、かならずしも全エリアが高額になるわけではありません。もちろん長年人気があるエリアなので「土地が安い」ということはありませんが、一度購入すると将来的に見ても損はしないでしょう。
また、港区といえば交通利便性の高さも有名です。周辺に主要都市が多いので、生活するうえで不便に感じることもないでしょう。
東京23区で注文住宅を検討している方は、ぜひ港区で探してみてください。
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