新築=きれいなイメージを持つ方は少なくありません。もちろん、中古住宅のような経年劣化はありませんが、建築中に出たホコリや木屑などで意外にも汚れています。場合によってはキズやひび割れがあるケースもありますので、引き渡し後はしっかり確認することが大切です。
そこで今回は、引き渡し後の状態や掃除の有無について紹介します。新築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
よくある引き渡し後の状態
「新築だからきれい」と思っていませんか?もちろん、中古住宅のような劣化はありませんが、建築中は窓やドアを開けっぱなしにしているので、意外にも室内は汚れています。
ここでは、引き渡し後の新築でよくある状態を紹介します。
足跡やキズがある
とくに汚れやすいのが床・フローリング・壁・巾木(はばき)などです。基本的に、新築は引き渡しの前にハウスクリーニングが行われます。
それにもかかわらず汚れている理由は、不具合の調整や完成見学会などが主に挙げられます。なかでも完成見学会は多くの人が出入りするため、どうしても室内が汚れてしまいます。
拭きとって落ちる汚れならよいですが、キズや歪みは簡単には直せません。場合によっては、再度業者に依頼することになるでしょう。なるべくアフターフォローがきちんとしているところを選ぶと安心です。
粉っぽいホコリ
塵やホコリがついた床は、白いホコリが大量に付着しています。床材によっては目立ちにくいためわかりにくい場合もありますが、歩くと足裏が汚れるので一目瞭然です。
また水拭きだけではきれいになりにくいのも難点です。かならず掃除機で塵やホコリを吸いとったあと、水拭き→・乾拭きの順で掃除をしましょう。
糊やボンドがついている場合も
壁やクロスは目に入りやすいため、比較的キズや汚れを見つけやすいでしょう。とくに多いのが、糊・ボンド・擦れた跡などです。多少の汚れであれば気にしない方もいると思いますが、目立つくらい大きいキズ・汚れは業者に依頼しましょう。
巾木(はばき)・胴縁(どうぶち)も、クロスを貼るときの糊が付着している場合が多いといわれています。とくに色が濃いクロスは目立つので、対処が必要です。
新築でも掃除は必要
新築でも、キズや汚れが多いことがわかりました。そのため、引き渡し後はすぐに入居するのではなく、ある程度きれいにしてからのほうが安心です。
ここでは、掃除の必要性と掃除方法について紹介します。
引き渡し後はすぐに掃除をする
引き渡し後は家具がない状態なので、隅々まできれいにできます。なかには「小さい子どもがいるから掃除なんてできない!」という方もいるかもしれません。そんなときは、ハウスクリーニングを利用するのもひとつの手段です。
掃除をしていない状態で入居すると、家具を運んだときに汚れが広がってしまうおそれがあります。赤ちゃんやペットがいる家庭は、口にする危険性もあるでしょう。キズや汚れを見つけたら、すぐに対処し、かならず掃除機・水拭き・乾拭きをしてください。
換気をしてホコリとり
掃除をするときは、かならず換気をしましょう。というのも、新築はシックハウス症候群を起こす危険性があるからです。また建材に含まれる薬剤のニオイも充満しやすいので、窓やドアを開けてから掃除を行ってください。
掃除は、掃除機→水拭き→乾拭きの順で行います。木屑がある場合は、ちりとりを使うのもおすすめです。
汚れは上に充満するので、はたきを使って天井から壁、壁から床へ順番に落としていきます。天井が高くて掃除しにくい方は、フローリングワイパーで水拭きするとよいでしょう。
落としたホコリは掃除機できれいに吸いっていきます。そのあと固く絞った雑巾もしくはフローリングワイパーで水拭きし、乾拭きをしたら完了です。
設備の確認も忘れずに
引き渡し後は、設備の確認も欠かせません。キズや汚ればかり気にして、うっかり見落としてしまわないようにしましょう。引き渡しから日数が経っていると、保証期間内でも対象外になる場合があります。
確認ポイントは、コンセント・照明・ガラス・水まわり・エコキュート・鍵・空調などです。実際に稼働させ、正常に動作するかチェックします。とくに水まわりはトラブルが多いので入念に確認しておきましょう。
きれいな状態を保つことも大切
引き渡し後だけでなく、住みはじめてからもきれいな状態を維持することが大切です。そのためには、毎日の掃除がらくになるように家具の配置を工夫したり、ものを置きすぎないようにしたり、床材との相性をチェックしておくなど、入居前にしっかり考えておく必要があります。もちろん、定期的にワックスをかけるのも効果的でしょう。
せっかくのマイホームですから、間取りやオシャレさだけを重視するのではなく、入居後の生活も踏まえて計画を立ててみてください。
引き渡し後に使うとよいアイテム
掃除機・水拭き・乾拭きでもきれいになりますが、せっかくなら防カビや衝撃吸収材などを使用して安心して住める空間にしましょう。
ここでは、引き渡し後に使うとよいアイテムをいくつか紹介します。
防カビの煙剤
浴室は、防カビの煙剤がおすすめです。専用の商品も売っているので、誰でも簡単にカビ対策ができます。
また一度できたカビはなかなか落ちないので、早めに対策をしておくのが効果的でしょう。防カビ剤を使うのと使わないのとではカビの発生率がまったく異なります。
キズ防止のマット
家具を直接床に置くと、キズやへこみの原因になります。とくに冷蔵庫は100kg近い重量があるので、かならずキズ防止マットを敷いてから置きましょう。
洗濯機は、キャスターの上に乗せるのもおすすめです。専用の置き台も売っているので、キズ防止マット→キャスターの順で設置すると床の劣化を軽減できます。簡単に移動できるので、洗濯機下の掃除もらくになります。
シール剥がし
新築はあちこちにシールが貼ってあるため、それを剥がすためのアイテムも必要不可欠です。シールと聞いてピンとこない方に説明すると、メーカーが貼ったシールになります。シールを剥がす方法は、温めたりセロハンテープを使ったりするのが一般的ですが、時間がかかってしまうためあまりおすすめできません。
そこで専用の「シール剥がし」です。布などに含ませて塗るだけでよいので、大量のシールも短時間で処理できます。
ちなみに、主にシールが貼られている場所は、ドア・引き戸・窓・排気口・水まわり・ミラー・電化製品などが挙げられます。目立たない箇所はそのままでもOKですが、ドアや窓、ミラーは剥がしておいたほうがよいでしょう。
衝撃吸収材
新築とはいえ、木造が多い日本ではどうしても生活音が響いてしまいます。とくに隣との距離が近い場合、騒音トラブルになりかねません。
それを防いでくれるのが「衝撃吸収材」です。衝撃吸収材にもいろんな種類がありますが、シールタイプは簡単に設置できるのでおすすめです。滑り止め効果もありますから、転倒防止にもなるでしょう。
近年は防音性の高い住宅が増えているので、わざわざ自分で設置する必要がありません。それでも不安な方は、衝撃吸収材を使用してみてください。
コンセントカバー
小さなお子さんがいる方やペットを飼っている方は、コンセントカバーもおすすめです。文字どおりコンセントに装着するカバーのことで、感電や火事を防ぐことができます。コンセントの位置を高くするのもよいですが、扱いにくい場合があるため、カバーを使ってイタズラ防止対策をしましょう。
ほかにも、排気口カバーやボックスオープナー、加湿器などもあると便利です。ボックスオープナーはいわゆるダンボールを開ける際に使用するもので、引越しの際に役に立つでしょう。
まとめ
引き渡し後の新築の状態について、意外にもキズや汚れが多いことがわかりました。
「新築なのに、なぜ?」と思う方も少なくないでしょう。もちろんきれいであることは間違いないのですが、建築中は窓やドアを開けているので、どうしても塵やホコリが室内に入ってしまいます。場合によっては、木造の木屑も入っています。
だからこそ、引き渡し後はすぐに入居するのではなく、すべての部屋をクリーニングする必要があります。忙しくてなかなか掃除ができない方は、業者に依頼してでもきれいにしましょう。
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